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フローリングマットのメリット・デメリット&各ホームセンターの特徴を解説!

お手軽かつ実用的なインテリアアイテムとして、フローリングマット(またはタイルカーペット)は、様々な家具専門店・ホームセンターで取り扱われています。

おしゃれ・お手軽・安いの3拍子が揃ったフローリングマットですが、各店によって特徴や強みが少しずつ異なります。

「できるだけ安価に木目調マットを敷きたい」

「コスパ良く6畳を模様替えしたい」

「西洋風のおしゃれな雰囲気にしたい」

「床にカビが生えにくいものを選びたい」

など、それぞれ目的に合うお店選びができるように、各店を見ていきましょう。

フローリングマットを敷くメリット・デメリット

メリット

キズや汚れを広範囲に防いでくれる

フローリングマットは、1部屋の床全体をカバーするようにして使うことで、キズや汚れ防止に役立ちます。

使っていくうちに、マットのキズが目立つようになったり、劣化してきたりしても、その部分だけカッターで切り取って補修し直すこともできます。

また、賃貸住宅に住んでいて、敷金が気になる人にも向いています。賃貸は基本的にリビングがあまり広くないので、フローリングマットを全面に敷き詰めることも難しくありません。

張り替えより格段に安く、お手軽

床や畳の張り替えは、費用や工期がかかるので気軽にできることではありませんが、フローリングマットは敷くだけで完了するのでかなり費用も時間も抑えることができます。

キッチンの油汚れや、椅子・テーブルの脚による床の凹み、ペットのお気に入りな場所での粗相対策としても使えます。補修やクリーニングをした後、再発防止でフローリングマットを取り入れるのも賢い選択といえるでしょう。

デザインや色が豊富

フローリングマットは、多くのデザインがあるビニール系の床材で、その種類は非常に豊富です。

北欧、西海岸、シャビー、アンティーク、インダストリアルなどなど、おしゃれなインテリアとしてお部屋を彩ってくれます。

ここでポイントとなるのが、材質が同じなら、デザインがどれであっても値段は同じということです。

これが本物の木材であれば、その種類によって値段は大きく異なりますし、ものによっては費用が跳ね上がることもありますが、フローリングマットならそういったことはありません。

なので、あまり値段を気にすることなく、自分や家族が気に入ったデザインを選ぶことに集中できます。

デメリット

カビの原因になる

「畳の床を、張り替えせずにフローリングっぽく模様替えしたい」という理由でフローリングマットを敷く家庭は数多くありますが、マットがカビの原因になる可能性には注意する必要があります。

畳には、空気中の水分を吸ったり放出したりする調湿効果があります。和室があまりじめじめしないのは、この効果によるものです。

フローリングマットでその調湿効果ごと畳を塞いでしまうと、畳から放出される湿気はマットに付着します。これが、マットがカビを引き起こす仕組みです。

そのため、あまりマットにキズや汚れがついていなくて、まだまだ敷いていられる状態であっても、その下の床に湿気が溜まっていることを考え、定期的に剝がしたり買い替えることが理想です(心情としてはとても難しい理想論であることは確かです)

隙間に埃やゴミが溜まりやすい

お部屋全体の模様替えでフローリングマットを敷いたとき、お部屋の隅っこに隙間ができる可能性があります。

隙間ができると、埃やゴミが溜まりやすくなり、掃除もしにくくなります。掃除機やワイパーだと取りづらいので、ハンディモップや隙間ブラシなどの掃除用具で対策する必要があります。

また、毛足の長いカーペットタイプのマットの場合、毛の奥にゴミが入り込み掃除機などで掃除がしづらくなります。

モップ? いいえ、マットです。フローリングマットには、長毛種の犬や猫のようなモコモコしたものもあります。

この場合、根本をかきわけるように、多方面から掃除機がけをすることでゴミや埃が吸いやすくなります。

質感は望めない(人によってはメリット)

フローリングマットはデザインがプリントされたビニール材のものが多く、見た目デザイン通りの質感にはどうしてもなりません。

そのため、「木材を踏んでいる感覚が好きだ」「安っぽいのは嫌」という人だと、実生活上でギャップを感じてしまうことでしょう。

一方で、クッションフロアのような柔らかい足触りが好みだという人にとっては、むしろメリットになります。

各ホームセンターごとの特徴

IKEA

IKEAの特徴

・西洋式のオシャレなマット、ラグの品揃えが多い

・繊細かつ高級感があり、ビニール素材にはない暖かさがある

・値段は高め。こだわりたい人向け

北欧洋風の西洋式デザインが豊富で、フローリングマットの肌触りも抜群に良いです。「フローリング感より、カーペット感の方が好み」という人にうってつけ。

毛質のマットは高級感があり、布製マットは軽く、広範囲を覆い切るというよりはテーブルの下に敷くといった用途で使えます。

値段は他のホームセンターと比べると高めです。ただ、2倍3倍といった極端な価格差ではないので、気に入ったマットが見つかったら比較を重ねて移動の労力を増やさずに選んでしまっても良いと思います。

IKEAのフローリングマットは、他にもこんな家庭にオススメ

  • 足が冷えやすいから、冬場はできるだけ暖かいフローリングマットが良い
  • ペットは特に飼っていない。または外飼いなので、マットの毛並みをボロボロにされる心配は無い

IKEAのフローリングマットは、カーペットのようにモコモコした毛質マットや、サラサラした布製マットなど、ビニール製マットにはない肌触りがウリのひとつです。

なので、「ビニール素材のフローリングマットだと、床が冷たくなる時期にリビングを歩きたくなくなる……」という人が、毛質で冷たくない点を購入の決め手にしたケースもよくあります。

一方で、このモコモコはペットの爪とぎに使われて、マットをボロボロにされてしまうリスクにもなります。

それだけならまだ良いのですが、毛が爪に刺さってしまうことで転倒してしまうリスクもあるため、室内飼いをしているなら毛が短いものを選ぶと良いでしょう。

西洋式マットの品揃えが抜群

ニトリ

ニトリの特徴

・47都道府県に店舗が全国展開されており、アクセスしやすい。

・自宅までの配送サービスがあるので、交通・運搬手段が限られる人でも買いやすい

・フローリングマットの耐久性は低め。価格は安価なので、傷んできたら買い替える使い方を推奨

厚手 子供やペットが家族にいる家庭には向いている。激しく動いて破れたり割れたりしたら即補修か買い替え推奨

47都道府県、すなわち日本中に展開しているので、アクセスしやすく「買おう」と思ったときに動きやすいのがニトリです。

引きずり傷防止の椅子用靴下

[ここに画像]

足の冷えを軽減できる厚手マット

ニトリの厚手のフローリングマットは、家の中で立って行動することがほとんどであるキッチンや脱衣所、洗面所で使いたいマットです。

キッチンでの料理や、脱衣所での着替えなどは、水が床に飛び散りやすいので水滴対策にマットを敷くことが多いですが、そういった目的のマットは薄いものが多く、フローリング床の硬さが足に伝わったり、足の指先がすぐに冷えてしまったりします。

この厚手マットは、「料理や食器洗いの終盤は、足首を回したくなるくらい疲れる」「せっかく温まったのに、お風呂上がりに体を拭いて着替えている間に足が冷える」といったことを軽減してくれるのが嬉しいです。

ぶ厚さは見た目以上にしっかりしていて、試しに指で思いっきり挟むと……
凹みがよく見えるくらい。もちろんこの後、凹みはすぐに戻りました。

とはいえ、キッチンも脱衣所も、水滴が飛び散りやすい場所です。

マットについた水滴によってできたカビに気づいたら、それがそのまま床のカビの原因になってしまう前に、スパッと買い替えてください。「色々なデザインを試すチャンス」にもなります。

コーナン

コーナンの特徴

・デザインの種類が豊富で、価格も比較的安価

・店舗数が多く、都市・郊外満遍まんべんなく店舗があるので、近場の店舗を探しやすい

・マットがいたんできたら、穴が空いてフローリングにキズがつく前に買い替える使い方が◎

近畿を主戦場として全国展開しているコーナンは、自宅から近い店舗を探しやすく、スケールメリット(=大量に仕入れて、安価で売れる)が利いていてお手頃価格なフローリングマットが揃っています。

どのホームセンターのフローリングマットにも言えますが、フローリングマットは傷んできた場合、だましだましで使っているとマットが擦り減ったり破れたり等の原因で穴が空き、その下にあるフローリングに傷がついてしまう可能性があります。

もし、できるだけ補修を安く済ませたいときは、最初に切り貼りをして余ったマットの切れ端を捨てずにとっておいて、傷んできた部分を切り取ってそこに切れ端を埋めると良いでしょう。

キッチン用フローリングマット

コーナンのフローリングマットは、デザインの色合いやテーマがくっきり分かれていて、「100点をつけられるほど気に入ったデザインは見つけづらいかもしれないけれど、95点をつけられるものは見つかりやすい」。そんな特徴があります。

デザインに強いこだわりがなければ、大(おお)まかにお部屋の雰囲気に沿ったデザインや、模様替えのイメージに近いフローリングマットを選びやすいと思います。

島忠

島忠の特徴

・価格が安価で、飽きにくいシンプルなデザインのマットが多い

・木材カットサービスや工具の貸出しなど、DIY志向のサービスが多い

・店舗数が少ない。関東と、関西の一部(大阪・兵庫)にしか店舗が無いので、地域によっては行きづらい

島忠のフローリングマットは、飽きがきにくいシンプルなデザインのマットが多いのが特徴です。実用的な、厚さや耐久性がしっかりしているフローリングマットを探しているなら、島忠製のものは合っています。

ただ、店舗が関東や、関西の都心に固まっています。

「島忠は近くにあるから行きやすい」という人と「そもそも島忠というホームセンターがあることさえ知らなかった」という人と、両極端になりやすいです。

もし、「近場にないけれど、島忠製のものが欲しい」という場合は、通販サイトにて取り寄せる手もあります。フローリングマットは大きいので、運搬の手間も無くせて便利です。

リビング向けの、オーソドックスなフローリングマット。厚みは切って形を変えることを想定した、少し薄めの作りになっています

店舗や事務所のようなパンチカーペット

人によっては、木目調やレンガ調のような鮮やかなものではなく、無機質なグレーや紺色といったシンプルなデザインの方が好みというケースも。

島忠のパンチカーペットは、店舗や事務所やラウンジ、エレベーター等で使われているようなシンプルなデザインになっています。

リビング全体に敷くという使い方は、見栄えの面から少しやりづらいですが、自室や寝室といった6畳1間の空間でなら扱いやすいです。意外なところでは、自宅が職場という人が「こっちの方が、気持ちが引き締まる」とタイルカーペットを選ぶという声もあります。

オフィスや公共施設、劇場で使われいそうなパンチカーペットや
小型のフロアラグといったバリエーションも

番外:ダイソーなどの100円均一

とにかく安さを求めるなら、ダイソー等に代表される、100円均一ショップでもフローリングマットを買うことができます。

フローリングマットは、リビング用品売り場に巻いた状態で置かれていることが多いです。

100円+消費税とはいえませんが、それでも200~300円と買いやすいので、「ひとまず、何かしらマットを敷いておきたい」「特に質やデザインにこだわりは無い」という人でも気軽に置いておけます。

裏面は、滑り止め加工のラバー製。表面の肌触りもラバーマットの感触です。

100円均一でフローリングマットを買う人の属性

  • 出張で一時的に住んでいるだけなので、しっかり買い揃える必要や、床へのダメージを気にする必要がない
  • やんちゃなペットを室内飼いしていて、汚されたり傷つけられがちなので頻繫に買い替えることが予想しやすい
  • 築古の家に暮らしていて、張り替える気はないけれど見栄えだけでも早急になんとかしたい
  • 冬場、冷たい床の上を裸足で歩く気になれないので、なるべく安く対策したい

手軽に間に合わせたり、買い替えることができるので、フローリングマットをより「消耗品」として扱う人には、100円均一の安さはピッタリです。

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