フローリングにキズや変色などの異変を一度見つけてしまうと、何をしていても頭の片隅で気になってしまい、ストレスになります。
仕事中や外出中、「あぁ、あのとき見つけたアレは何かの見間違いで、帰って見てみたらキレイな床のままになっていないかな」とぼんやり思っていても、帰宅後の現実はそんなわけもなく。
そのため早急にフローリングの補修を検討する一方で、業者に依頼するのも高くつくため、できることなら、DIYで安く済ませたいと考えます。
DIYで済ませた方が良いのか、それとも業者に依頼するべきなのかを把握しつつ、優良業者の特徴もチェックしておくことで、補修の際にすぐに適切な判断をすることができます。

原因の分類
まずは、補修を考えるトラブルの一覧を確認してみましょう。

内容別に見ていくと、業者に任せた方が良いものの方が多いです。キズに関しては、「原因や程度によって、DIYかプロ任せかが分かれる」と少々複雑なので、より詳しく解説します。
DIYで出費を抑えられるもの
浅いヘこみ

掃除や模様替えを機会に椅子やテーブル、ソファなどの家具を動かした際、家具の重さで床がへこんでいることは多いです。
そういった軽度のへこみであれば、DIYでもキレイに直しやすいです。
合板であれば、床に濡れタオル越しにアイロンがけや、補修キットで。クッションフロアであれば、何か手を加えるまでもなく時間が経てば自然にへこみが解消されます。
業者に依頼して、すっかり綺麗にすべきもの
深いへこみ

重い物を落としたり、重い家具を長く置いてできた跡など、「へこみというより、もはや穴」と言うべき深いへこみは、もしDIYで補修する場合パテという粘土のようなもので埋めます。料理で聞いたことがある人もいるかもしれません。
ただ、パテで深いへこみをキレイに埋めるのは難しいため、無理に自分で対処しようとしてへこみを広げてしまわないうちに、業者に任せた方が無難です。
剝がれ

表面が剝がれたフローリングは、靴下やスリッパをダメにしたり、裸足の場合足の裏に刺し傷ができる原因となるため、なるべく早めの対応が求められます。
剝がれは自分で直すのは難しいため、業者に任せてください。応急処置として、剝がれた部分にマットなど敷物をして生活することもできますが、床の剝がれは敷物を敷くとインテリア的に変に映るところに発生しがちなので、放置せず補修するようにしましょう。
シミ・変色

紫外線が当たり続けたり、結露した水滴で濡れたりと、窓際は特に異変が発生しやすい場所になります。
日焼けや水滴によるシミ・変色は、それ単体では補修を検討するほどのものではありませんが、やがて剝がれやカビの原因となります。
そのため、すぐに対処する必要はないものの、日常生活の中でときどきでも経過観察をした方が良いことは確かです。剝がれやカビになった後にすぐ業者に張り替えてもらえば、張り替え枚数が少なくて済みます。
気になるから目立たなくさせたいという場合、中性洗剤を数滴使ったぞうきんで何度か拭くことで、目立たなくさせることができます。
床鳴り

10年以上過ごしたフローリングで床鳴りが置きはじめた場合、下地(=フローリングの下にある、土台部分のこと)から経年劣化で傷んでいる可能性が高いです。
この状態になると、根本ではない床をいくら掃除したり磨いたりしても解決にはならないので、床材の寿命だと思って業者に張り替えを依頼しましょう。
カビ

表面に発生した程度のカビであれば拭き取ってしまえますが、拭いてもカビ跡が見える場合、床の内部にまでカビが侵蝕している可能性が高いです。
日本は湿度が通年で高く、特に梅雨の時期になると床全体にカビがすぐ広がってしまうため、業者に依頼して早急に駆逐する必要があります。
ちなみに、軽度のカビであっても、アルコール拭きの場合ワックスが反応して白く濁ってしまい、カビは拭き取ったのに結局床の見映えは最悪なままという事態になりかねません。
アルコールを丁寧に拭き取るか、その一部分だけでも張り替えを検討するようにしましょう。
傷について
これらの他に、傷が原因で補修を考えることもあります。というより、これが補修を考える原因の最たるものでしょう。
床の傷は大きく2つ、浅いものと深いものと分類できます。

浅い傷
椅子や机などの家具を動かしたときにできる擦り傷や、犬や猫、鳥などの爪痕、床にモノを散らかしてできた傷など、浅いけれど目立つ傷は、いちいち業者を呼んでいると費用がかかって仕方がないので、自力で対処した方が良いです。
ただ、不慣れな場合は自分で補修をしても補修跡が目立つ可能性があるので、できるだけ傷をつけない生活をした方が、結果的にラクに過ごすことができます。
「こまめに掃除をする」というような「当たり前だけれど大変なこと」をせずとも、たとえば
- マットやカーペットといった敷物を敷く
- 家具の足にフェルトを付ける
- 爪とぎを設置する
- ワックスやコーティングがけをする
といったように、手間なく傷を防ぐ対処法はいくつかあるので、こういったものを使うのも手です。

深い傷
靴下ごしの足で触れてもはっきりわかるくらい大きな傷の場合、DIYでの補修は困難です。
特に、傷が深い場合は、DIYでなんとか補修ができたとしてもかえって傷の補修跡や色の違いが目立ってしまったり、劣化を早めてしまうケースもあるため、そうなったフローリングの補修でより高額の費用がかかるリスクがあることに注意しましょう。
優良業者の特徴
補修工事を依頼するとき、大切なのは業者選びです。ただ、世の中に内装の補修業者はいくらでもいるため、費用や仕上がりで後悔しないためにも優良業者を見極める必要があります。
では、優良業者というのはどういった特徴があるのかというと、少なくとも以下の点は当てはまりやすいです。

これらは、いずれもお客さんが信頼しやすい業者の特徴といえます。たとえば、見積り書に関しては、業者としてもお客さんにしっかり納得してから依頼をもらった方が補修工事の段取りを進めやすくなります。
そのため、優良業者であるほど小さな不明点も無いように丁寧に作ります。
逆に、見積り書の内容がわかりづらく不透明であったり、ホームページの実績に全く施工写真やお客様アンケートが見当たらない業者の場合、一旦見積り依頼は思い留まった方が良い業者といえます。