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フローリングが白くなる原因と対処法

フローリングが、いつの間にか白く、まるで小麦粉を落としたかのような、そこだけ色が薄くなっているような汚れ方・シミ方をしていることがあります。

自宅のフローリングの一部が白くなっている状況になると、よほど自宅に関心がない限りそれを放置しようとは思いません。一刻も早く、元の木の色を取り戻したいと考えるようになることでしょう。

このフローリングが白くなる現象について、対処法は大きくわけて3つあり、白くなる原因は4種類ほどあります。

原因や予防策を知らずにただ対処するだけでは、汚れやシミが再発する可能性が高いです。

そこで、白い汚れが出なくなるよう予防策を確認しつつ今ある汚れに対処し、是非ともキレイなフローリングを取り戻すだけでなく、キレイを長く維持できるようにポイントを抑えてください。

フローリングにできる白いシミの4つの原因

塗る前から既にワックスが悪くなっている

冬場にワックスが凍って、春先になるか暖房などで自然解凍されると、ワックスそのものが劣化して剝がれたりやすくなったり、ツヤがなくなったり落ちたりします。

普段通りに塗り直したのにヤケに剝がれやすい、白っぽくなりやすいという場合は、知らない間に凍って溶けてを経て、劣化していたことが原因の可能性があります。

対策としては、

  • 前回使ってからだいぶ期間が空いてしまったワックスは買い直す
  • 一回で使い切れる分だけ用意する

一回分だけ買うのは大容量を買うのに比べると割高になりますが、保管場所を取らなくなる、廃棄リスクが減るなどのメリットもあります。

特に、保管場所からワックス独特の臭いがしにくくなるのは地味に大きなポイントです。開封をしないのでこぼす危険性もありません。

フローリングの温度が高すぎる、または低すぎる

ワックスがけをするとき、床暖房を点けっぱなしまたは消した直後でフローリングの温度が高い、あるいは逆に床の温度が3℃ぐらいしかない場合、ワックスが浮いてしまったり白っぽくなる原因になります。

ワックスがけを日中にやる、ワックスがけの日は床暖房でなくエアコンで温度調節をするといったことでこの原因は防げます。

剝離剤を拭き切れていない

ワックスがけをする前、それまでに塗られてあったワックスを剝離する場合もあります。実は、この剝離剤が原因で白っぽくなることもあります。

剝離剤は一般的にアルカリ性です。剝離剤で剝がしてからの塗り直しのとき、もしフローリングに剝離剤が残っていると、せっかく塗り直したワックスと化学反応を起こして白っぽくなります。

ワックス剝離をしたら、拭き残しがないかしっかりと確認をしましょう。明るいと見やすいので、確認のときに電気を点けるのも有効です。

古いワックス層が原因

ワックス剝離剤は、酸性のワックスを除去するために強いアルカリ性の液剤です。そのため、毎回剝がして塗り直しをしていると、そのアルカリ性でフローリングの痛みが早まります。

なので、何度かは重ね塗りの形で塗り直すことが一般的です。ただ、このとき古いワックスの堆積で厚くなりすぎたり、別のワックスを重ねると、大抵は黒ずみますが時には白っぽくなることも。

重ね塗りも積み重なると、「剝離が大変な汚れだまり」になるので注意が必要です。

そうでなくとも、今まで使っていたものとは別のワックスを使いだすことでも、密着不良やシミの原因になる可能性があります。剝離が不十分な中古住宅に新しく住むご家庭がときどき陥るトラブルです。

  • 中古物件を新居に選んだ
  • ワックスの重ね塗りが5回ほど続いている
  • 今までとは違うワックスを重ね塗ろうと思っている

こういったケースでは、事前に古いワックスを剝離してください。ワックス剝離はワックスがけや重ね塗りに比べて大変なので、剝離のときだけ業者に依頼するというのも良いでしょう。

もしフローリングが白っぽくなってしまったら

ワックスを全て塗り直す

フローリングが白っぽくなってしまっている場合、いずれの場合でも、一度ワックスを全て剝がす必要があります。

ただ、白っぽくなっているということはワックスそのものに化学反応が起きているということなので、フローリングそのものを変形させてしまう危険があります。

なので、そういうときだけは業者に頼むと、フローリングごと張り替えという憂き目になるリスクを下げることができます。

このとき、「フローリングの形が変わってしまう危険性があるかも」と事前にこのリスクについて真摯に説明してくれる業者は信頼できます。

逆に何も言わず、うっかりフローリングが変形してから「剝離剤が揮発(≒蒸発)するか、乾けば戻る」など適当な言い訳をする業者はもれなく残念な会社です。

「ワックスを剝がすときって、なにかリスクはありますか?」と依頼をする前に予め確認をしておくだけで、残念な会社に依頼してしまう危険をぐっと抑えることができます。

フロアタイル・シートフローリングを使う

白っぽくなる原因はワックスにあります。なので、ワックスを使わない対処法を取れば、必然的に再発の可能性はなくなります。

床に張るフロアタイルやシートフローリングは、シール貼り感覚でフローリングをキレイにできて便利です。色や模様を家の雰囲気に合わせたり、逆に模様替えにも一役買ってくれます。

デメリットとしては、

  • すき間が空きやすく、そこにゴミが詰まりやすくなる
  • 汚れたりキズがついた部分を張り替えるとき、更にすき間が空きやすくなる
  • クッションフロアの上に貼ると以前より防音性が下がるので、マンション等は不向き
  • 塩化ビニル性なので、木の質感を大切にしたい人にも向かない

などが挙げられます。すなわち、なるべくすき間が空かないよう丁寧なシート貼りを意識する必要があります。

とはいえ、ワックスをムラなくかけ直すよりは格段に手軽なので、多少不器用であっても質感にこだわりがない人なら充分アリな選択肢といえます。

フロアコーティングをかける

フロアコーティングは、ワックスと同じくフローリングに直接塗ることでフローリングを保護するものですが、その強度と耐久性は圧倒的な差があります。

一度塗ってしまえば、数十年もの間キズや汚れを防いでくれますし、剝離剤やすき間ゴミでフローリングを痛めることもなくなります。光らないものを選べば木の質感も維持できます。

デメリットとしては、

  • 初期費用が他の選択肢より非常に高い
  • DIYでやることはかなり難しく、業者に頼むしかない
  • 質の低い業者に依頼すると泣きを見る

などが挙げられます。費用に関しては、むこう数十年分のメンテナンス費を前払いするようなものなのでそこまでの割高感ではないのですが、業者選びに失敗するとメリットが丸ごと水の泡になります。つまり、業者選びが全てです。

白い汚れを防ぐのはカンタン

はじめてフローリングが白っぽい様子を見ると、不気味さからぎょっとしてしまいがちですし、いくら拭いても取れないので更に気味が悪くなります。

ただ、原因や対処法を少しでも知っているだけで、一瞬で何も怖くなくなります。

白くなる原因はワックスとの付き合い方にあるので、ワックスがけのやり方を見直す良い機会ぐらいに考えるとよいでしょう。

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